「親知らず」は歯科用語では「第三大臼歯」「智歯」と表記する。
しかし日本古来では漢字一文字で「齻」と書いていた。
知覚過敏は「齼」。
などなど、今回は誰も知らない漢字の世界の報告。
歯医者も知らない!歯科用語は漢字一文字で表せるという報告
「むし歯じゃないのに冷たい水を飲むと歯がしみる」
このような症状を私たち歯科医師は専門用語で「知覚過敏」と呼んでいる。
専門用語とは言っても最近は普通の会話でも出てくる単語なので、世間一般にすでに普及した言葉かもしれません。
しかも調べてみると日本古来から、この様な症状を漢字一文字で表していた。
知覚過敏は「齼」と書く。
こんなことは歯科大学では習わなかったし、ネットを調べても出てこない。
もしかしてと思い、調べてみればあるはあるは驚きの連続である。
親知らずは専門用語で「第三大臼歯」。漢字で書けば「齻」
歯がなくなることを専門用語で「無歯顎」。漢字で書けば「齳」
今日は、その歯科医師も知らない漢字の世界の調査結果を報告します。
きっかけは「歯の湯飲み茶わん」を作ろうとして反対された事。
もともと、寿司屋で見かける魚へんの湯飲み茶わんに興味があった。
できる事なら、歯へんの漢字で埋め尽くされた湯飲み茶わんを作りたいと考えたわけである(上記画像をクリックで拡大)。
しかし、妻に猛反対された。
理由は、お茶を飲むたんびに口の中を想像してしまうという理由である。
確かにそうかもしれない。
しかも漢字の意味を調べてみて、もっと驚いた。
むし歯、かむ、歯ぐきとかいう意味が多かったからだ。
なるほど、こんな湯飲み茶わんは使いたくない。
歯の漢字の成り立ち
歯の漢字の成り立ちを調べてみると、以下の様にまとめられる。
「歯」は会意兼形声文字。
すなわち、会意文字(二つ以上の漢字の組み合わせ)と形成文字(意味を表す文字と音(読み)を表す文字の組み合わせ)からなっている。
歯の漢字の上にある「止」は歯を「シ」と発音していたため、「止(し)」があてられた。
下の部分は、もともと人の口の中の上下の歯を表していたが「米」となった。
その漢字の今に至る経過を動画にしてみた。
さらに独自で遊べるようにパズルを製作してみた。ぜひ、挑戦してみて下さい。
一枚の紙で6回変化します。
それはさておき、以下に漢字一覧をまとめてみました。
(動画)歯の漢字の成り立ち
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